メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ、2009年を振り返る

2009年12月31日 | メガヒヨの日々つれづれ
あと少しで今年も終わり。
会社の方はかなり大変だったけど、個人的には病気もアクシデントも無くそれなりにいい年だった。

この一年は海外には一度も行けなかったけど、国内旅行は出来たので良かった。
舞台も国内作品でいい役者さんを観れたしね。

あと今年は色んなものを整理したなぁ。
昔のブランドバッグ、CD、DVD、書籍、ぬいぐるみ、ありとあらゆるものをリサイクルに出した。
私物だけに留まらず、親がなかなか捨てきれなかった博多人形、木彫りの熊、水牛の角なども処分した。
おかげで今年の大掃除は、今迄と比べようも無く楽だった。

あとはHDDプレイヤーにたまったTV番組も思い切って消した。
大好きな番組だったけど、そう繰り返し観ることはないしね。
そういう時間の余裕があるなら新しいものを観たいし。

意識して古いものを整理していかないと、新しいものが入ってこない。
サヨナラできる思い切りというのも大事かもね。

さて来年はどんな年になるかな?
メガヒヨはまぁ、自分の出来る範囲で楽しく暮らすつもり。
それともうちょっとは人様のお役に立てる様になりたいなぁ。

皆様もよいお年をお迎え下さい

ドラマ『子育てプレイ&MORE』その2

2009年12月30日 | 国内エンタメ
年内に観たもののレビューを今更になって書いているメガヒヨ。
まるで、8月終わり頃にあわてて夏休みの日記をまとめる小学生の様である。

前回感想を書いたDVDvol.1に続いて、vol.2も予約購入。
この巻にはテレビ放送第7話から第12話と、3回分の公開録画が収録されている。
そのラストの回に、実はメガヒヨは参加していた。

このDVDが届いて早速したことは、自分が映っているかどうかのチェック。
幸いにも全く映っていなかった。
でも隣の方まではカメラに入っていたので危ない所だったかも
初めて生よっしーを観たメガヒヨってばかなりハイテンションだったので、万一映像に残ってしまったら未来永劫の恥である。
危惧していた事態はおこらなかったので、一安心。
リラックスしながら作品を楽しんだ。

vol.2はvol.1よりさらにパワーアップ。
よっしー演じるアイドルの涼宮純が、ドッキリ番組でニセのCDデビューをするあの「納豆アイドル」の回も収録。

でもテレビ放送された本編も楽しいけれど、プレミアムボックスならではのお楽しみは映像特典の公開収録の即興芝居。

まず公開収録第4回目。
シンキングタイムではよっしーが張り切って司会をしようとしていた。
でも途中でいつの間にかやましげさんが仕切っていた(笑)
今回のお題は「ラブレター」
出演者のみなさん、過去を大いに語られていた。

第5回目のお題は「刑事もの」
ここではよっしー、得意のキレ芸を披露。
参加者の皆さん、ライブであの豹変ぶりが観られるなんてうらやましい。
メガヒヨもこの週に参加だったら良かった。
ゲストは温水さんだったし。

第6回目のお題はその時のブログに書いた通り、「アジア」
やましげさんと戸次さんが編集の力について大いに語られていたけれど、
カットされた場所ってそれほど無かったような気がする。
あのとき生よっしーの愛らしさにメロメロだったけど、片瀬奈々さんの美しさにも同性ながら見とれてしまったなぁ。
そういえば収録の最後に、母親役が片瀬さんということについて厳重に口止めされていた。
もちろんメガヒヨはちゃんと守秘義務を守ったよ。

特典映像にはアウトテイク集も入っていて、カットされた貴重なシーンを見る事が出来る。
やましげさんの昔の彼女の借金話は引いちゃったなぁ
よっしーもドン引きしてた。

でも一番の収穫はヅラをかぶるよっしー
温水さんが脱ぎ捨てたイヤミカットのウイッグを阿部さんにかぶらされてしまうのだ。
でもいざよっしーがかぶると、おなじヅラとは思えないほどのオシャレ・アイテムになってしまう。
本当に女の子みたい
それを見てたやましげさんが「一杯か二杯飲んだらアリだね。」と言ってて、戸次さんも同意してた。
をいをい、ちょっとそれは…
確かによっしーは可愛いけど、そんな少量の飲みでいいのか(笑) 

そんな感じでvol.2も盛りだくさんな内容で、とっても楽しめた。
個人的に、よっしーにはブチ切れる危なっかしいキャラクターよりも天然が入っている様な役を演じてほしいからというのもある。

そういえば1月スタートのドラマ。
よっしー演じる透くんは原作とは違い"純粋"(これっておバカを丁寧な言い方しているだけだよね。)な子って話。
俳優細田よしひこ氏の今後の活躍が楽しみなあまり、メガヒヨは年の瀬も胸が苦しいのであった。




ミュージカル『パイレート・クイーン』

2009年12月29日 | 国内エンタメ
パイレート・クイーン
12月4日 帝国劇場にて
演出 山田和也

【キャスト】
グレイス・オマリー 保坂知寿
ディアナン 山口祐一郎
族長ドゥブダラ 今井清隆
ダーナル 宮川浩
ビンガム卿 石川禅
エリザベスI世 涼風真世

【あらすじ】
16世紀のアイルランドは、隣国イングランドの属州に取り入れられ、各部族の争いが続いていた。
海賊のオマリー一族・族長の娘グレイスは男勝りな性格。
男装して船に乗り込み、イングランド戦艦との戦いで活躍する。
彼女はリーダーシップにも優れ、父親はじめ海賊たちに一目おかれるような存在となる。
一方恋人のティアナンの前ではけなげな一人の女性であった。

ところがイングランドの圧政に対して部族間の絆を強めるために、グレイスは政略結婚をさせられる羽目になってしまった。
相手は仇敵のオフハラティ一族の息子、ダーナル。
海上での生活も、ティアナンとの恋も諦めざるを得なかった彼女は家庭に入ることに。
しかし新郎は酒グセが悪いうえに女性関係もだらしない男だった。
戦いにおいても逃げ腰の割に野心だけは強く、二つの部族を治めようと目論んでいた。

そんなうちにグレイスの父ドゥブドラが戦いにおいて負傷し、死去する。
彼は死に際にグレイスを次の王に指名していった。

時はすぎ、グレイスの船がイングランドの襲撃を受けた。
ダーナルは降参しようとするが、出産後間もない彼女は剣を取って戦う。
そして甲斐性なしの夫に三行半をたたきつけ、二人は決別することに。
ティアナンは波乱の人生を送るグレイスを常に見守り続けていた。

その後グレイスの息子の洗礼式が開かれた。
教会に突然現れたダーナル。
彼はアイルランドを裏切り、イングランドの手先となっていた。
突然の兵の攻撃を受け、グレイスは囚われの身に。
ついに牢に幽閉されることになった。

7年の歳月が過ぎたが、グレイスはまだ収監されたまま。
ティアナンはイングランドのエリザベス女王に、自分の命とひきかえにグレイスを釈放してほしいと懇願する。
彼の願いは聞き届けられ、グレイスはアイルランドに戻ることが出来た。
しかし数年ぶりに彼女の目にうつった故郷はビンガム卿の圧政により荒れ果てていた。
息子との再会もつかの間、海の女王は再びロンドンを目指す。
愛する男性と故郷を救うため、陸の女王エリザベスと直談判するために。



今年最後のミュージカル観劇となったこの作品。
四季時代から好きな保坂知寿さんの主演ということと、BW版をご覧になった方の観劇記を読んで興味を引かれたので、劇場に足を運んだ。

今回のステージは流行りの奥オーケストラ。通常オケピがある場所にも座席があった。
そのためかG列の割に舞台を遠く感じた。近くの人はオペラグラスを使ってた位。

保坂さんは相変わらず華奢な体で、歌い、踊り、戦っていた。
個人的にみどころだったのは、ダーナルに対してブチ切れるシーンと、エリザベス女王に借りたハンカチを暖炉にポイしたところ。
この方らしいキレの良さとあっけらかんとした感じが色濃く出てた。

山口さんは若者の役作りなのか、妙に声がとんがって聞こえた。
歌の音域のせい?
あとあのウイッグはちょっと…
頭が大きくなってしまい、せっかく長身なのにもっさり見えてしまい残念だった。

今井さんはあまり歳が変わらない保坂さん相手にいいお父さんになっていた。
歌も深みのあるいい声。
一幕だけの出番なのでもったいなかった。

エリザベスI世を演じた涼風真世さん。
ナンバー「Waking of the Queen」の音域の高さに驚いた。まるでオペラみたい。
あの歌はコーラスの侍女役の方たちも大変だろうなぁ。
息継ぎが少々気になるものの、難度の高い曲を歌いこなされていた。
衣装も、登場するごとに豪華さが増していく
ドレスやウイッグに負けない存在感をお持ちなので、この役を涼風さんで観ることができて良かった。

あと、ダメ男二人を演じた宮川浩さんと石川禅さん。
実はプリンシパルキャストの中で、この方たちが一番作品に貢献していたと思う。
何故かというと、嫌われ役にひたすら徹していたので。
もちろん演技も歌も裏切らずに安定している。
このお二人に関しては、東京新聞の劇評欄でも高く評価されていた。

肝心の楽曲については、少々期待外れ。
使い古されたスタイルでどこかで聴いたようなものばかり。
印象に残ったのは、前述のエリザベスの歌くらい。

脚本も、話す言葉ひとつひとつが陳腐で一昔前のいい回しの様だった。
何かというと「女は、女は、女同士…」の繰り返しで、少々くどかった。
オリジナルの英語ではどんな感じだったのだろうか。
ジェンダーについてここまで語られていたのかな?
今更そんな時代じゃないと思うんだけど。

舞台装置については船の回転セットは見事だったけど、海の雰囲気は漂ってこなかった。
なんか船の上も陸の延長って感じだったのが残念。

そんな訳で楽曲・脚本・演出の面ではあまり満足できなかった。

でも所々にアイリッシュ・ダンスが取り入れられているのは面白かった。
お祝いのシーンや様々な箇所でダンサーが踊りだす。
リズミカルで細かい脚さばきは見とれる限り。
ダンス・ナンバーが始まると、バイオリンと笛の奏者が衣装を着ながら舞台に上がり、村の住民の一人として役者に溶け込んでいた。

カーテンコールの全キャストによるアイリッシュ・ダンスにはエリザベス役の涼風さんも参戦。
重そうなドレスを着込んでらしてるのに、意外と足さばきは軽やかだった。

なんかダンスに誤魔化されてしまったかの様な作品だったけど、劇団・元四季を始めとするベテラン役者の熱演もあってそれなりに楽しめた。
でもこういった翻訳ものって、日本人演出家の意図で元の作品とはかけ離れてしまうことが多い。
出来ることならオリジナル版を現地で観てみたいものだとつくづく思った。

劇団四季『アイーダ』

2009年12月27日 | 国内エンタメ
何かと慌ただしかった本年。
特に秋は忙しかったので、ブログの更新もままならなかった。
書きかけのまま保留してあった、映画や舞台のレビューがいくつかある。
せめて舞台のものだけでもUPしたい。
てなわけで今更だけど、10月の観劇記をごらんいただきたい。

劇団四季『アイーダ』
10月25日四季劇場「海」にて

言わずとしれた名作オペラが、エルトン・ジョンの音楽によって
まったく新しいミュージカルとして生まれ変わったこの作品。
古代エジプトを舞台として、二人の王女と若き将軍の三角関係が繰り広げられる。
オペラとは異なり、女性同士の友情も描かれている。

【キャスト】
アイーダ 濱田めぐみ
ラダメス 金田俊秀
アムネリス 五東由衣
メレブ 中島徹
ゾーザー 飯野おさみ



9月は安蘭けいさん主演の『アイーダ』を観たけれど、今回は劇団四季の『アイーダ』。
ブロードウェイで2000年に初演された作品の翻訳上演である。
メガヒヨは2000年のオリジナル・ブロードウェイキャスト版も、大阪での日本初上演版も観ている。
BWではアイーダ役のヘザー・ヘドレーさんの歌を聴いてダーダー泣きし、楽屋口で出待ちしてサインと握手をしていただいたっけ。
大阪では日本語なのでストーリーの細かい部分を改めて知り、これまた感動したものだった。

そんな大好きな作品。
やっと東京初演ということで張り切ってチケットを取った。
めでたく最前列が取れたので、わくわくしながら幕が開くのを待った。

本日のアイーダ役は日本オリジナルキャストの濱田めぐみさん。
メガヒヨが四季の会に入っているのは、はっきり言ってこの方だけのため。
数々のブロードウェイミュージカルの日本代理店として、本場のクオリティを出来る限りキープして披露して下さる。
四季のあの母音法で発音しながら、あれだけの感情表現や歌唱力を保っていることには本当に敬服する限り。

まぁ「ローブのダンス」のラストにおいてオリジナル版の音から下げている箇所はあるけれど、それについてしつこく言うのは野暮というもの。
あれを日本人が連日やったらノドが破壊されるって

濱田さんは歌もいいけど、立ち姿、ふるまいも良かった。
戦士によって連行されるところは、侍女役の女優さんとは全く違う雰囲気を出しているし、剣のさばき方は本当にお見事!
アイーダは何度でもこの方で観たいと思った。

ラダメス役は初めて拝見する金田俊秀さん。
顔立ちが整っていて背も高い。
冒頭の「勝利めざして」も声量豊かに歌い上げる。
「これは当たりキャスト」と思った瞬間、セリフでの声を聞いて席からズリ落ちかけた。
「日本語が母国語でない方なのね…

歌だと訛りに気がつかないけれど、セリフだとどうしても分かってしまう。
しかも母音法での発声だと、ちょっとした発音の違いが露骨に表れる。
もちろんそんなにひどいものでは無かったけど、一瞬芝居に水を差されちゃったかな?
出来ればセリフはしゃべらずに、ずっと歌い続けていただきたかった。

アムネリスには五東由衣さん。
メガヒヨはこの女優さんも好き。
以前『李香蘭』を観にいって、主役より愛蓮役のこの方のほうがはるかに歌が上手かったことを思い出す。
でも正直、この役にはベテランすぎるかなぁ。

ブロードウェイのオリジナル・キャストのシェリー・レネ・スコットさんのイメージが鮮烈なんだけど、アムネリスは妹属性が強く求められてると思う。
甘えっ子でわがままでプライドが高くて、でもどこか素直なところがあるこのキャラクター。
ラストには「あのお嬢ちゃんがよくぞここまで成長して…」と、観客を感慨にひたらせる役割を担っている。

五東さんは声も可愛いしスタイルもキープしているのだけど、アムネリスを演じるには落ち着きすぎているかも。
キャストの当たり外れが激しい四季において、彼女に当たったのはラッキーなんだけど、どうせなら他の作品で観たかったな。

色々語ってしまったけど、作品的には日本発のアイーダよりこちらの方が好み。
やっぱり音楽と演出が洗練されているからね。

そんなお気に入り作品でも、主役のアイーダ女優で出来は左右されてしまうのが実情。
実は1月にもこの作品を観に行く予定なので、それまで濱田さんが続投していることを心から願い続けている。

ところでトップの写真はブロードウェイ版のプログラムとCD。
ヘザー・ヘドレーさんを筆頭とするオリジナル・ブロードウェイキャスト版の歌声は感涙モノ。
もう一枚のCDはミュージカル開幕一年前に発売されたコンセプト・アルバム。
スティングやティナ・ターナー、ジャネット・ジャクソンなどの大物の名前が連なっている。
歌われているのはミュージカル・ナンバーをアレンジしたもの。
ロック、バラードなどバラエティ豊かで聴いてて本当に楽しい。
こちらもかなりおすすめ

Elton John and Tim Rice's Aida (1999 Concept Album)
Craig Young,David Finck,Jimmy Johnson,Judith Sugarman,Mary Scully,Zev Katz,Anthony Pleeth,Caryl Paisner,Dave Daniels,Diane Barere,Frank Schaefer,Jeanne LeBlanc,Laura Sewell,Mark Shuman,Martin Loveday,Richard Locker,Virgil Blackwell,Elton John,Rob Mounsey,Shawn Pelton
Rocket

このアイテムの詳細を見る

【ネタバレ】楡周平著『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』

2009年12月23日 | メガヒヨの本棚・CD棚
メガヒヨは俳優の細田よしひこ君のファンである。
彼が久々に民放の全国放送のドラマにレギュラー出演することになった。

宿命 1969-2010 ~ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京~

しかも北村一輝さん演じる主人公の弟役という、素敵なポジションである。
小躍りしながら原作の小説を早速読んでみた。

小説における舞台は1999年。
その年30歳になる大蔵省官僚の崇に、次官を通して代議士の令嬢との縁談が持ち込まれた。
彼は全国で五十余りの病院を経営している医療法人有川会の御曹司。
病院はいずれ年齢の離れた弟に任せて、自らは政界に進出しようとしている。
彼の母親である病院理事長も同じ考えで、その縁談を心から歓迎していた。

しかし見合いの席で母・有川三奈は驚愕する。
縁談の相手、尚子の父親の代議士は、自分が約30年前に関係をもった男性だったのだ!
息子の頭脳の優秀さや性格が代議士・白井とよく似ていることに気付く。
当時の自分は数多くの男性と関係を持っていたけれど、崇の父親は白井だと確信する。
異母兄妹同士での婚姻に危機感を抱いた三奈は、破談への道を模索することに。
一方崇と尚子は激しく惹かれあうのであった…。


以下ネタバレ警報!!
OKな方は下の空白部分をドラッグしてね♪

上下巻とも読んだけれど、小説においてよっしー演じる弟の透はほとんど出番が無かったorz
冒頭に出てきて一家で牡蠣食べて、終盤にはへその緒だけ登場して兄のDNA鑑定にちょっと役に立つ程度。

しかもこの小説って、出てくる人はみんな悪い人ばかりなので誰にも肩入れ出来ない(笑)
主人公が長男の崇か母親の三奈かは曖昧だけど、この親子はろくでもないなぁ。

崇は特定の女性と結婚の意思がないまま10年に渡ってだらだらとつきあい続けてしまったボンクラ。
しかも彼女を切る際に思いっきり恨まれているし!!
政治の世界を希望する位なら、感謝されつつ綺麗に手切れる処世術を身につけておかないと先々危ういのではないだろうか。
ちなみにこの元恋人の宣子を演じる小池栄子さんは、メガヒヨの好きな女優さん♪
次から次へと復讐の罠を仕掛けるので、活躍がとっても楽しみである。

三奈については、兄妹の近親婚を危惧して白井に交渉しに行くところまではまだまともな人かなぁと思ったけれど、とんだ見当違い。
自分の思惑通りに事が運ばなかったので、崇との間の子供を懐妊した尚子を、薬を使って流産までさせてしまう。
これにはメガヒヨ、どん引き!!
一番の悪者じゃないの? まだ崇の方が小悪党だよ。
でもこの展開、ドラマで放送するのかなぁ。

タイトルに2010年と入っているから、きっと小説とはかなり違う展開になるのかもね。
尚子の妹・亜希子によっしーと同世代の女優さんの藤井美菜ちゃんが配役されているので、この二人の恋愛の展開とか出てきたり(^▽^)
大人たちがだいぶドロドロの人間関係になっているから、ひと組位はさわやかなカップルがいてもいいだろうしね。
もっとも小説では透と亜希子は何の接点もないのだけど。
(透が高校生で、亜希子が大学生というのもあるし。)



ところでこの小説。
読んでて辛かったというものではなく、結構面白い部類に入るものだった。
政治家のえげつない考えとか、復讐に対する復讐とか、化け物屋敷みたいなノリで次から次へと悪い話がいっぱい出てきたからね。

お金持ちの世界の描写も興味深かった。
会員制のレストランなんて足を踏み入れたどころか、どんな場所にあるのかも分からないからね。
「牡蠣は唐桑産のブロンを」って…。
牡蠣好きのメガヒヨはまだ食べたことのないそれを想像して身もだえしてしまった。
唐桑って何県だろう? 後で調べてみよう。
他に出てきた歌津産の牡蠣も気になるなぁ。

数々出てくる華麗なるお金持ちライフ。
でもひとつ不思議な箇所があった。
崇がアメリカ留学時代に行った宣子とのニューヨーク旅行。そこで、
「滅多なことでは手に入らないブロードウェイのミュージカル、それもオーケストラピット席」
を手配してもらったとの描写があった。

何だ? その「オーケストラピット席」って…。
オーケストラピットに客席があるとは知らなかった!!
確かにそれは入手が困難そうだ。
全く舞台が見えなさそうだけど(笑)

作者はセンター・オーケストラ、前から5列目あたりを言いたかったのだろうね。
人気作ではプレミアム・チケットとして300ドルとかで売られている付近。

まぁそんな細かい突っ込みもあるけど、娯楽作品としては面白いのでそれなりにお勧めである。
でもまだ文庫本が出ていないので、メガヒヨは図書館で借りて済ませちゃった。
明日返しに行かなきゃ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)
楡 周平
講談社

このアイテムの詳細を見る

メガヒヨ、バレエの思い出

2009年12月22日 | メガヒヨの日々つれづれ
レニングラードのくるみ割り人形を見ていたら、はるか昔のことを思い出した。

実はメガヒヨ、子供の頃にバレエを習っていた。
姉のレッスンについていって2歳から始めたのだ。

初舞台の発表会の様子を親が8ミリ(注・ビデオじゃないよ)にて撮影してあったので映像が残っている。
その華々しい光景の一部をごらんいただきたい。


演目は「ピーターとおおかみ」
アヒルの役で登場。
中央にいるのがリアルヒヨコ時代のメガヒヨ。左にいるのは姉。


まったく振付を無視して、前衛的な舞を披露。
幼い頃から人と違う方に向かうのを好んでいた様子。


狼役のダンサーさんにリフトされ、撤収。
ではなくて(笑)、当時一番チビ太だったので食べられてしまう役だったのだ。
練習ではいつも泣いてたみたいだけど、本番では無事役割遂行できた。

実は発表会は後にも先にもこれ一回のみ。
この後教室を変えたのだけど、次の先生がすっごいスパルタで、タンバリンでバンバン叩く様な教育方針だった。
今だったら問題になりそうだけど、まぁ昭和のご時世だったからね。
根気の無いメガヒヨは、白雪姫の七人の小人役を途中降板した。
4歳春の挫折だった…(はやっっ)
そのトラウマかどうか不明だけど、今でもタンバリンはちょっと苦手である。

レニングラード国立バレエ『くるみ割り人形』

2009年12月22日 | 国外・舶来エンタメ
12月22日 鎌倉芸術館にて

バレエ『くるみ割り人形』は年の暮れの代名詞みたいな存在。
だけどメガヒヨは生で観るのは今回が初めてだった。

前から観て見たいと思ってはいたものの、年末は何かと忙しいからね。
年が明けたらどこのバレエ団も『白鳥の湖』に演目が入れ替わっちゃうし。

そんな訳で今年こそは観るぞと気合をいれていた。チケットを購入したのはまだ暑いころ。
めでたくも1F席センターの前から2列目の席を手に入れた。

会場に入り、配役表を見てびっくり!
主役の女の子の名前がクララではない。

今回上演のレニングラード国立バレエは、当たり前だけどロシアのバレエ団。
ロシアのくるみ割り人形は、主役の女の子は子役ではなくプリマドンナが演じるのがスタンダード。
名前もマーシャとなっている。
2幕の女王もマーシャが変身した姿なので、そのままプリマの役だ。
主役のアナスタシア・ロマチェンコワさんの金平糖のシーンは見事だった。

くるみ割り人形と王子については、それぞれ別のダンサーが演じていた。
メガヒヨの目には、くるみ割り人形のアンドレイ・ラプシャーノフさんのバレエが魅力的にうつった。
小柄ながら、コアがしっかりしていてブレが無い。
王子への変身を少々残念に思った。

とはいえ王子役のニコライ・コリパエフさんはかなりの美形で目の保養となった。
ジャンプも軽やかで、滞空時間も長かった。

他には人形師ドロッセルマイヤーのマクシム・ポドショーノフさんの踊りもキレがあって大変好みだった。
あと機械人形のコロンビーナのユリア・チーカさんも、物体的な動きに徹していて目を奪われた。

衣装も色とりどりで華やか。全体的にピンクを基調としているので、観てみて明るい気分になった。

オーケストラも申し分なし。
ここのところミュージカルのオケの電子音ばかり聞いていたので、滑らかな管弦楽を聞いていると心も溶けるようだった。
演奏はレニングラード国立歌劇場管弦楽団によるもの。
でもオケピを拝見したら日本人の方ばかりだった。
これって「日本支部」なのかな?レニングラード関係ってよく日本公演があるし。

それにしても気になったのはお客さんの入り。
1F席で7割程度しか入っていなかったように見える。
平日とはいえやっぱり不景気なのかも…。

今年は色々な国のバレエとかミュージカルが日本へ公演に来てくれたけれど、
このまま不況が続くとみんな日本をパスして別の国に行ってしまうのでは…。
正直、そんな危機感を持ってしまった。

まだまだ来年も厳しそう。
でもこういう舞台を観に行く気持ちと、少々の懐の余裕を持ち続けたいなと思ったのであった。

メガヒヨ、CTスキャンをくぐる

2009年12月20日 | メガヒヨの日々つれづれ
寒さが増した12月に入ってから、手足の痺れが気になっていたメガヒヨ。
実はかなりの悲観主義者なので、ちょっとでも体に不調を覚えるとすぐ生命にかかわる病気ではないかと疑ってしまう。
まず思いついたのは「脳梗塞」

ビートたけしの医学番組でもよく取り上げられている。
働きざかりの人が病院に行くのを後回しにして手遅れになるという話がほとんどだ。

悪い想像が頭の中を巡る。
自分が病気で倒れる一連の出来事がドラマ化されて、全国のお茶の間にさらされる様を!!

いい年した独身OLだから、勝手にキャリア・ウーマンみたいな設定にされちゃうんだろうなー。
でもって会社一筋の生活で病院に行く間もなく手遅れになりました、ってオチが付いちゃうんだろうね。
「このまま放っておくと大変なことになりますよ。」って決め台詞と共に。

考えれば考えるほど居ても立ってもいられなくて、会社を半休して病院に行くことにした。

ネットで最寄の神経内科を調べたらかなり遠い位置。
自宅から自転車を30分こいで、やっと到着した。

病院は月曜午前ということでかなりの混雑。
一時間ほど待つことに。

やっと通された診察室では、先生にかなり詳しく聞かれた。

いつからか。
どの範囲か。
どのような痺れか。
運動に支障はあるか。…などなど。
異常を感じたときにはメモを取っておくべきだなぁと思った。

問診後は、筆やルレット(チャコペーパーをなぞる道具)などを用いた手足の感覚テストがあったり、目の動き、指の動きをチェックされたりした。

運動能力に全くの支障がないという時点で、脳の病気の疑いはほとんど消えたらしい。
痺れのパターンも脳に由来するものとはほど遠いとのこと。

でも、「脳の病気では無さそうですね。まぁ一応CTをとって見ましょう。」
てなことになり、CTスキャンをくぐることとなった。

検査はじっとしていたらあっという間。
間もなく自分の脳の輪切り画像を見ることが出来た。

やっぱり脳は全く異常なし。
良かった、良かった。
ついでに心配だった大きさも、人並みだった。
こちらも安心。

ただ一緒に受けた血液検査では、LDLコレステロール値が引っ掛かってしまった。

「コレステロールにはタマゴは大敵ですよ。それとバター。
洋菓子は控えめにね。」

ってメガヒヨ。
脳疾患の危険を感じて病院に来たのだけれど、結果としては
スイーツ盛りだくさんの食生活を見直すための栄養指導を受けて帰ることなった。

さて、その後。
あの痺れは何だったのだろうと思いつつ、危険な病の心配から開放された日々を過ごしていた。

そんなある朝、目を覚ますとひどい痺れに気が付いた。
まったく足が動かない。
どうして~と思いながら布団の中をさぐると、右脚と左脚がねじれ絡まっていた。
寒くてそうしてしまったらしい。

なるほど。こんな寝相をしていれば足も痺れるよ。
以来、毛布を一枚追加した。
それからは痺れも快方に向かったのであった。

映画『クリスマス・キャロル』

2009年12月06日 | メガヒヨの日々つれづれ
本日は地元のシネコンで『ディズニーのクリスマス・キャロル』を観て来た。
季節にぴったりの心温まる作品。

今回観たCGアニメは、ディケンズの原作に忠実に作られている。
けちで冷酷な金貸しの主人公が、過去・現在・未来を司る精霊達に自分の人生を見せ付けられた後に改心をするというストーリーはそのまま。

有名な話だから、もちろん結末も前々から知っている。
それでも映画が始まると、その世界に引き込まれた。
時代も立場も違うのだけど、主人公に感情移入してしまう。

精霊を通じてスクルージの目にうつる過去は、もちろん初めて見るものではない。
きちんと向き合えずに心に深くしまってあるもの。
現在・未来に関しても、内心は薄々そのように感じているものの、なるべく深く考えないようにしているものではないかな。
メガヒヨもちゃんと対処出来ていない事項が色々とあるので、映画館の座席で密かにわが身を省みていた。

それにしても映像が見事だった。
19世紀なかごろのロンドンを、まるで実写の様に映し出す。

CGのキャラクターも程よくリアルだった。
スクルージの骨格は本当の人間ならありえないんだけど、皺とか肌の質感とかは本物みたいで、まるで生きているようだった。
表情の動きは実際にジム・キャリーから取ったという話だしね。

動きも実写版ならまず不可能なものだった。
CG映画の良さを上手く生かした感じ。
今回観たのは通常版で、それでもすごい臨場感だった。
3D版だったらさらに迫力が増すんだろうな。

メガヒヨが観たのは日本語吹替え版だったのだけど、こちらもなかなか良かった。
ジム・キャリーが演じたキャラクターを一通り演じていたのは、日本のディズニー総合代理店の山寺宏一さん。
ドナルド、魔人ジーニーやメリー・ポピンズのバートまでこなしている声優さん。
この方がいらっしゃらなければ、日本のディズニー作品の面白さって半減してしまうかも!

さて。このディケンズの童話『クリスマス・キャロル』を基にした作品は数多い。
80年代には『三人のゴースト』なんて映画もあったよね。
設定は金貸しではなく、視聴率至上主義のテレビ局の社長に代えてアレンジした話。

3人のゴースト [DVD]

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


他には『ミッキーのクリスマス・キャロル』なんてアニメ作品もあったりした。
スクルージはドナルド・ダックの伯父さん、従業員役はミッキー・マウスが演じていた。
他にはグーフィーが精霊役で出てたりして、かなり面白かったんだけどね。
また観てみたいんだけど、DVD化はされていないみたい。

ところで今回、作品に関する画像は貼れなかった。
さすがのメガヒヨさんも、ディズニーの著作権担当弁護士は精霊達よりも怖いのだった。


見てたのね(笑)

2009年12月05日 | メガヒヨの日々つれづれ
メガヒヨは本日、短大時代の友人とのクリスマス会に行ってきた。
このクリスマス会、18歳の短大一年生のときから毎年行われているので開催XX回を既に越えている。

宴もたけなわ。美味しい料理に舌鼓を打っていると、友人Mちゃんが声を掛けてきた。
「ブログたまに見てるよ。公開収録の回は笑えたわ。」

…どひゃぁあ
そういえば、昨年のクリスマス会のときにブログをちらりと見せたっけ。
でもそんなこと、すっかり忘れていたよ
あれから一年。メガヒヨは他愛もないミーハー記事を全世界に配信しまくっていた(笑)

ともあれMちゃんがよっしーのことを覚えてくれたのは嬉しいわ。
体を張って宣伝した甲斐があったよ。
ところで彼女の娘のちびMちゃんは嵐の櫻井くんのファンとのこと。
この際同じ慶応ボーイのよっしーも好きになってくれたら最高だと、メガヒヨおばちゃんはちょっと欲張っていたりもするのであった。